オーストラリアのコットンは、150を超える地域で約1,500戸の農家によって栽培されています。これらの農家は、過去に例を見ない省資源化された高い効率性で世界でも最高品質のコットンを生産しています。オーストラリアの綿花栽培効率は世界で最も高いレベルに達しており、農家は最も厳しい環境・社会基準に従って事業を運営しています。オーストラリアの綿花農場の90%以上がオーストラリア人の家族経営であり、収穫されるコットンの約80%を家族経営の農家が所有していることになります。
オーストラリアのコットン産業は、改善を図るために業界全体で協力しています。農場の内外で研究開発と技術革新への投資を強化し、持続可能でエシカルな綿花栽培方法を主導すると共に、国内および世界各地の綿花栽培農家の協働を促進しています。
オーストラリアは高級綿繊維の主要供給国として、長年にわたり品質改良を積み重ねてきた実績があります。オーストラリアコットンは世界有数の品種改良技術や、綿花収穫の100%機械化など、現代的な栽培システムと最新の綿繰り機の導入などにより、リング紡績やその他の紡績により適したアップランド綿となりました。オーストラリアコットンの特徴は以下のとおりです。
オーストラリアのコットン産業は常に改善を続けることを誇りに、紡績工場での繊維切れや糸送りの機械停止を減少し、スループット効率を高め、均一な糸送りを可能にすることで安定的に高品質な繊維を供給し続けています。この結果、耐久性に優れ、染色やプリントが容易で、美しく着ることのできる高品質な生地がとなります。
何十年にもわたり、最高品質のコットンを一貫して供給し続けてきたオーストラリアの成果は、簡単に成し遂げられたものではありません。大幅な業務改革と研究開発を重ね、着実かつ継続的に品質向上が達成されています。
オーストラリアの大多数の綿花栽培農家は社会的責任を果たす倫理的な農家で、自然環境や従業員に最大限に配慮をしてきました。入念な土づくりから収穫、そしてその後に至るまで、一貫してサステナビリティをビジネスの中核に据えています。
世界的にもコットン生産の最も厳しいサステナビリティ認証基準の一つとして認められている、オーストラリアコットンのmyBMP Progam プログラムに80%を超える農家が加入しています。そして、それと同等の基準として認識されているBetter Cotton Initiative (BCI)にも、加入資格のあるオーストラリアのコットン生産者が参加しています。
myBMPは、自然環境への調和と農場の従業員へ最大限に配慮をしつつ、コットンの栽培と綿繰りジン工程を行うことを確約するものです。myBMPには綿糸メーカー、ブランド、小売業者に対して、オーストラリアコットンの環境および倫理に関する受託責任を、農場まで遡って保証するための監査プロセスとトレーサブル・サプライチェーンが確保されています。
数十年をかけた莫大な進歩
オーストラリアのコットン産業が収集した研究データを通じ、長年の間に多くの領域で明確な進歩があったことがわかります。これは何十年にもわたる多大なる努力、研究開発、農場での栽培技術の改良を重ねた結果です。1992年と比較して現在、1ベールのオーストラリアコットンを灌漑し、栽培するために必要な資源は大幅に削減されています。
2009年、オーストラリアのコットン産業が一体となり、未来にむけたビジョンを策定しました。
出所:
The Australian Cotton Industry at a glance | Australian Cotton
Premium quality Australian cotton you can rely on | Australian Cotton
Aiming to be world leaders in sustainable cotton production | Australian Cotton